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広島支店で新タンクが竣工、1月から新ローリー充てん場も本稼働
中・四国エリアのパブリックタンクターミナルとして機能増強

 内外輸送(本社・横浜市鶴見区、小幡柾夫社長)では広島支店(広島県安芸郡坂町)で新タンクが竣工した。2001年に取得した新構内に新たに建設中だったもので、800㌔㍑のステンレスタンク。今後、新構内の防油堤内土間全面コンクリート敷工事と合わせて新ローリー充てん場を建設し、来年1月から本稼働予定。中・四国エリアのパブリックタンクターミナルとして機能の増強を図り、顧客の需要に応えていく。
 広島支店は旧構内と01年に取得した新構内で構成され、これまではそれぞれ9基(50~200㌔㍑)、5基(600~990㌔㍑)を配備していた。今回、中・四国地区における需要増を見込み、新タンクを建設。11月27日に竣工し、トータルで15基、5723㌔㍑体制となった。更新を除くと、内外輸送にとって10数年ぶりの新設となった。
 一般的に日本のパブリックタンクターミナルはタンクの増設の余地がほとんどなく、加えて、新規参入も少ないことから、パブリックタンクの純粋な新増設は珍しい。内外輸送の広島支店は旧構内、新構内合わせて敷地面積が計1万3200平方㍍で、うち新構内についてはまだタンク2基程度の増設が可能のため、将来的な需要増にも応えられる。
 小幡社長は広島支店の新タンク建設等については「先行投資的」とし、「通常は、新規投資以上にメンテナンスの投資をいかに計画的に行っていくか――を重視している。タンクや倉庫業では設備をきちんと維持・管理していくことが最大の使命ではないか」と強調した。
(2012/12/11 カーゴニュース紙掲載)

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