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内外輸送 神村雅彦横浜支店長
現場の視点、営業に生かす

 「安全で働き甲斐のある職場環境を作りたい」と話すのはタンク保管や倉庫業、陸送などを手掛ける内外輸送の神村雅彦横浜支店長。30代の現場スタッフが多く、その人材育成に力を入れる一方で昨年10月から営業部マネージャーも兼務することになった。「これまで通り現場を第一に考えながら、現場ならではの視点で営業活動に貢献したい」と抱負を語る。

 新卒で同社に入社し、横浜支店で10年間、現場作業に従事した。その後、大阪、広島の各支店を経験し「危険物を取り扱ううえで、いかに人間関係が大切であるかを学んだ」。支店長となった今、コミュニケーションを充実させることで顧客サービスや安全対策の向上につなげる。

 現場のスタッフは30代が中心で「同業他社が人材不足の問題を抱えるなか、横浜支店にはいい人材が揃っている」。そのため現在、50~60代のベテランスタッフからの技術伝承を進めており、スキルを磨く日々が続いているという。自らが面接し採用した若手たちは「真面目で正直な人間ばかり。このいい人材を育てる責任を感じている」。

 技術力の向上に加え、安全対策の一環として構内環境の整備にも取り組む。まずは当たり前のことを徹底したことで「5S活動で目に見えて結果が出た」とその効果を実感。そのほかタンクの昇降階段に滑り止めを施したり、安全標識だけでなく道路にも注意喚起の文字を書き込むなど、事故を防ぐ対策を進める。

 昨年から営業兼務となり「今は高い稼働率を維持するが、今後は分からない。現場ならではの営業提案を行っていきたい」と力を込める。横浜市出身、45歳。

(2015/3/4 化学工業日報誌掲載)

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