AEDによる救命講習を実施

「必要な時に本当に使えますか」―――。
内外輸送(本社・横浜市鶴見区、小幡柾夫社長)では4月28日、本社・横浜支店でAED(自動体外式除細動器)による救命講習(写真)を実施した。セコムから講師を招き、心肺蘇生とAEDの使用手順について学んだ。なお、講習は、同24日には広島支店、同27日には大阪支店でも実施された。
内外輸送では、危険物を扱う施設としてそこにかかわる従業員や出入りするトラックドライバー等の人命の安全確保に取り組む方針から、2011年に本社・横浜支店(横浜市鶴見区)、大阪支店(大阪府堺市)、広島支店(広島県坂町)の全3拠点でセコムのAEDを導入している。
万が一の際に社員がAEDを確実に使用できるよう、定期的にAEDを用いた心肺蘇生の講習(セコムAEDスキルアップサービス)を受講。人体模型を使用し、セコムの講師指導による2人一組での心肺蘇生とAED操作を行い、受講者には「セコムスキルアップサービス訪問講習会受講証」が交付された。
従来、AEDの使用は医療従事者等の専門家のみだったが、2004年7月から、非医療従事者である一般市民でも救命の現場でAEDを使用できるようになり、駅や学校、商業施設のほか物流施設でも導入が進んでいる。
ただ、いざ使おうとする時に使い方が分からなかったり、機器故障などで作動できず、すぐにAEDを使えば助かる命が助からないというケースもある。小幡社長は「講習も形式だけ行うのでなく、繰り返し一定の頻度で行う必要がある」と強調した。
(2015/5/14 カーゴニュース誌掲載)