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日本タンクターミナル協会
事故事例と安全対策学ぶ

 日本タンクターミナル協会(JTTA、小幡柾夫会長)は3月29日、東京都内で例会(勉強会)を開催した。関東支部、関西支部から44人が参加。総務省消防庁消防研究センターの西晴樹火災災害調査部長が「屋外タンク貯蔵所の事故事例と安全対策」をテーマに講演した。

 西氏は屋外タンク貯蔵所の事故防止に向け、屋外タンクの地震被害、危険物受け入れ中のタンク火災、内部浮き蓋の沈没事故、タンク周辺施設の液状化被害、危険物流出などの事故調査事例と検証結果を紹介。

 地震時にタンクや周辺施設の異常・被害発生について注意を払うべき箇所を把握し、事故・被害のより効果的な予防対策、迅速で的確な応急対応・点検を行うため、「石油コンビナート地震時被害推定システム」の活用も提案した。

 懇親会で乾杯の音頭をとった関西支部の土井政之氏(アスト取締役第二事業部長)は、「ご講演には身近なテーマを盛り込んでいただいた。これを機に会員の安全対策が向上する」と挨拶。

 関東支部の関谷和孝氏(東京油槽営業部顧問)も有意義な研修であったことを強調し、会を締めくくった。

(2018/4/5 カーゴニュース 掲載)

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