日本危険物物流団体連絡協議会 賀詞交歓会
安全確保し、国民の生活を守る

日本危険物物流団体連絡協議会(危物協、大森寿明会長)は22日、東京都中央区の交詢社で賀詞交歓会を開催し、日本危険物コンテナ協会(大森会長)、日本危険物倉庫協会(瀬戸口仁三郎会長)、日本タンクターミナル協会(小幡柾夫会長)の会員や関係行政などから230人超が参加した。
大森会長(日陸)は2019年の国内外の出来事を振り返るとともに、20年については東京オリンピック・パラリンピック開催時のリスク回避の必要性に触れ、「我々の業界は安全・安心を確保しながら重要な仕事を担っている。社業を発展させつつ、国民の生活を守っていきたい」と挨拶した。
来賓の国土交通省の金井昭彦大臣官房審議官(公共交通・物流政策)は、「災害物流では、支援物資輸送にとどまらずサプライチェーン全体でどういった対応が可能か踏み込んで考えていかなければならない。物流の課題は山積し、物流政策も新たな局面に入っていくが、物流を発展させる観点で取り組んでいきたい」と述べた。
消防庁危険物保安室の勝本大二郎課長補佐は「危険物施設における風水害時の留意事項を示すとともに、具体的なガイドラインの検討を進めている」と報告。
「危険物はひとたび火がつくと極めて甚大な被害につながる。しかし、危険物は生活に必要不可欠。事故が起きて生活に支障をきたさないよう引き続き安全対策をお願いしたい」と要請した。
厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課の渕岡学化学物質安全対策室長は「昨年は災害による毒劇物の流出事例があった。今年はオリンピック・パラリンピックが開催され、たくさんの人が集まってくるためテロ対策に力を入れている。毒劇物や爆発物の原料になる物質の管理を徹底する必要がある」と語った。
乾杯の発声を日本危険物倉庫協会の瀬戸口会長(築港)が行い、「今日は暦の上で天赦日で、一粒万倍日でもある。縁起のいい日にこうしてテーブルを囲んで皆さんと話ができることに感謝したい」と挨拶。歓談の後、日本タンクターミナル協会の小幡会長(内外輸送)が中締めを行い、「健康に留意し、一緒に良い仕事をしていこう」と呼びかけた。
(2020/1/28 カーゴニュース 掲載)